た【太陽】美しいもの、また私たちの生の足掻きを見守ってくれるもの

そ【想像】彼は私を助ける

せ【世界】彼は私たちを見捨てる

す【鈴】美しい音色と共に異世界へとさらって行くもの

し【幸せ】誰もが求めるそれは、蜃気楼

さ【騒がしい】幸せなことのひとつ

こ【コマ】神々の遊びに使われる人間のこと

け【消しゴム】結局は何も消してくれない

く【首筋】嘘が見え隠れする、または縄の跡が一番美しく残る場所

き【君】「私」を支え、また狂わせるもの

か【影】どこにでもいて、嘲笑ってくるもうひとつの自分

真っ赤な太陽に見下されながら、私はただひとり、燃えるようなアスファルトに寝転がっている。自然が作り出したこの鉄板の上で、昔よく歌われていたたい焼きの気持ちになるのだ。 しかし暑い。暑くてたまらない。 首の向きを変え、右を見てみようが、左を見…

え【永遠】終わりが来ない／死を迎えても終わらない

う【渦】どんなに汚いものでも飲み込み、なかったことにしてくれる

い【色】一人ひとつ持っているもの／美しく儚く、しかし醜いもの

あ【愛】時にそれは狂気へと変わる

僕は今日「虚無という日」を生きた。 手のひらの中にも、このポケットの中にも、君の顔にも、虚無があった。何もなかったんじゃないさ。そこにはただひとつ、確かに虚無があったんだ。 ほら、君はそう言うと思った。そんなものあるわけないって言いたいんだ…

私は何か、貴方にひとつでも残せていますか。私は何か、貴方の心に残ることをできていましたか。私は何か、貴方の記憶に刻めてますか。私は何か、貴方を傷つけてやしませんか。私は何か、貴方から奪ってはいませんか。私は、私は。 貴方のその表情、私に何を…

「好きな人ができた」 君は言った。 例えば、知っていても気付きたくないことがある。それは僕の気持ちの話であり、君の心の話でもある。君があの子のことを好きだと、僕は知っていた。だってあの子を見る君の熱心な瞳や、優しいその姿勢を、嫌という程たく…

僕の夢は僕のもの。君の夢は君のもの。そこには境目がハッキリと書いてあって、僕と君は全然違うものなんだよ。僕は僕だし、君は君。それは間違えちゃいけないんだ。曖昧になっちゃいけないんだよ。 でも、もし、もしもの話なんだけど。いつの日か、境界線が…

君に話したいことがいくつもあるんだよ。本当は少し前から考えていたことさ。どうしても言っておきたいことなんだ。……そう、絶対にね。 僕ね、たぶん、君のことが大好きでたまらないんだと思う。だってさ、聞いてよ。あんなことがあったのに、いや、あんなこ…

「もう、君とは会えない」 そんな冷たい言葉で突き放された。私の鼓膜を震わせたのは、貴方の声なんかじゃない。ただの機械音。どうして直接言ってくれなかったの。とめどなくあふれるこの感情は、貴方に届きもしない。落ちていくだけ。私も一緒に底まで連れ…

風を感じる。何となく、生きているんだと自覚させられる。しかし、こんなタイミングでそんなことを説かれても、僕は困るばかりだ。 みんな、何をしているのかな。僕を嫌いな君たちは、何も感じたりはしないだろうな。僕の気持ちなんて少しもわからないお前た…