たぴ岡文庫

今宵も語る、どこかの誰かの物語

恋愛

小説「幸せ」

し【幸せ】誰もが求めるそれは、蜃気楼

小説「君」

き【君】「私」を支え、また狂わせるもの

小説「大空」

真っ赤な太陽に見下されながら、私はただひとり、燃えるようなアスファルトに寝転がっている。自然が作り出したこの鉄板の上で、昔よく歌われていたたい焼きの気持ちになるのだ。 しかし暑い。暑くてたまらない。 首の向きを変え、右を見てみようが、左を見…

小説「永遠」

え【永遠】終わりが来ない/死を迎えても終わらない

小説「愛」

あ【愛】時にそれは狂気へと変わる

小説「幸せな悪夢」

*人間を食べる描写があります。ご注意ください。 不気味な夢を見た。気味が悪くて吐き気がする、でもその中にも大きな幸福が横たわっているような、そんな悪夢。 内容はほとんど覚えていないのに、その不快感は鮮明にこの喉に残っている。首を絞められるよ…

小説「貴女だけが救い」

*うつ病や死を仄めかす表現がございます。ご注意ください。 あぁ、もう薬が切れてしまった。何をする気力もない。ベッドから起き上がることも、追加の薬をもらうために病院に行くこともできやしない。今受信した連絡を見ることだって、できないんだ。 今度…

小説「君を愛しているから」

君に話したいことがいくつもあるんだよ。本当は少し前から考えていたことさ。どうしても言っておきたいことなんだ。……そう、絶対にね。 僕ね、たぶん、君のことが大好きでたまらないんだと思う。だってさ、聞いてよ。あんなことがあったのに、いや、あんなこ…