たぴ岡文庫

今宵も語る、どこかの誰かの物語

2021-06-17から1日間の記事一覧

小説「虚無」

僕は今日「虚無という日」を生きた。 手のひらの中にも、このポケットの中にも、君の顔にも、虚無があった。何もなかったんじゃないさ。そこにはただひとつ、確かに虚無があったんだ。 ほら、君はそう言うと思った。そんなものあるわけないって言いたいんだ…